小説・2
BL二次創作&創作。18歳未満の方はお戻りください。無断転載厳禁です。
「前、に……」
「そう。悲しいとかさ、苦しいとかさ、そういうのに固執しているとこのままずっと悲しくて。悲しいからこそいろんな人に助けて、アンタ言ってんだろ?オレに……オレ達にかけられた『魔女の呪い』って、助けて欲しいっていうラフィーナの叫びにオレには聞こえる」
ラフィーナは、目を少しだけ細める。まるでまぶしい光を見つめているように。まぶしくても見ていたいのだというように。
「だから、もういい。もういいから。誰が何と言おうとオレが決めてやる。ラフィーナは悪くないよ。誰も、もう、悪いやつなんかいないから」
エドワードは照れ臭そうに、少しだけ横を向いた。
ラフィーナはなにも言わない。ただ、目を細めて。そして、瞑る。
ゆっくりと息を吐き、そうして目を開けた。
「……次が、あるのなら。そうしたらきっと貴方みたいな人を好きになる」
そうして笑う。泣き笑いのような顔で。涙が一粒だけ頬を伝った。
エドワードは涙をぬぐおうと手を伸ばした。
それに呼応するかのように、ラフィーナの身体が淡い光に包まれていく。
その光はほのかに明るく、そして次第に、人の形から円へと変わる。
まるで、蛍のような、シャボン玉のような小さくて、綺麗な発光体。
それがエドワードの伸ばした指にそっと触れ、そうして、すうっと、空に吸い込まれるように昇って行った。
エドワードはラフィーナが触れた指先を見て、そして、空を見上げた。
言葉には出さずにただ願う。
どうか、幸せであるように。苦しいままでいないように。
そんなエドワードをロイ達は茫然と見つめていた。
しばらくの後、ホークアイがはっとしたように構えたままだったライフルを仕舞った。ハボックが頭を掻き、所在なさげにただ佇んでいた。ちらりと、ロイに支持を仰ぐように目線を流すが、そのロイは、ただ、エドワードを見続けるだけだった。
「アルフォンス」
エドワードが静かに弟を呼んだ。
「な、なに兄さん……」
「もう大丈夫だと思うんだけどさ、一応オマエのカードで占ってくんねえか?」
「な、何を……?」
「何って、オレとお前の呪いってヤツ、どーなったのかとかさ。少なくとも死なねえと思うんだけど」
「あ、そう……そうだね。ちょ、ちょっと待って今すぐ手札に聞くから……」
バタバタとせわしなくアルフォンスがカードを手繰る。
「あー、焦んなくていーって」
エドワードはひらひらと、手を振った。その手をロイがそっと掴む。
「あ……?」
手を持ち上げられるような形になって、エドワードは自身の手とそしてそれを掴むロイを見上げる。
すると、ロイは先ほどラフィーナの光が触れたエドワードの指先に、そっと口づけた。
「な、なななななななにしてんだアンタは―っ!」
真っ赤になり、怒鳴るエドワードをロイはまっすぐに見る。
「……すごいな君は」
感嘆の声に、エドワードは「へ?」と動きを止めた。
ロイはそれ以上言わずに、ただエドワードを見つめるだけだった。
言葉が、出ないのだ。
気持ちが胸にはあふれてはいるが、それを全て伝えるのに言葉では足りない。
だから、言った。
「君を抱きしめても構わないかい?」
「ちょ、ちょっと待て……っ」
もちろん返事など悠長に待つロイではない。エドワードが抵抗をする前にさっさとその身体を腕の中に抱きしめた。
「そう。悲しいとかさ、苦しいとかさ、そういうのに固執しているとこのままずっと悲しくて。悲しいからこそいろんな人に助けて、アンタ言ってんだろ?オレに……オレ達にかけられた『魔女の呪い』って、助けて欲しいっていうラフィーナの叫びにオレには聞こえる」
ラフィーナは、目を少しだけ細める。まるでまぶしい光を見つめているように。まぶしくても見ていたいのだというように。
「だから、もういい。もういいから。誰が何と言おうとオレが決めてやる。ラフィーナは悪くないよ。誰も、もう、悪いやつなんかいないから」
エドワードは照れ臭そうに、少しだけ横を向いた。
ラフィーナはなにも言わない。ただ、目を細めて。そして、瞑る。
ゆっくりと息を吐き、そうして目を開けた。
「……次が、あるのなら。そうしたらきっと貴方みたいな人を好きになる」
そうして笑う。泣き笑いのような顔で。涙が一粒だけ頬を伝った。
エドワードは涙をぬぐおうと手を伸ばした。
それに呼応するかのように、ラフィーナの身体が淡い光に包まれていく。
その光はほのかに明るく、そして次第に、人の形から円へと変わる。
まるで、蛍のような、シャボン玉のような小さくて、綺麗な発光体。
それがエドワードの伸ばした指にそっと触れ、そうして、すうっと、空に吸い込まれるように昇って行った。
エドワードはラフィーナが触れた指先を見て、そして、空を見上げた。
言葉には出さずにただ願う。
どうか、幸せであるように。苦しいままでいないように。
そんなエドワードをロイ達は茫然と見つめていた。
しばらくの後、ホークアイがはっとしたように構えたままだったライフルを仕舞った。ハボックが頭を掻き、所在なさげにただ佇んでいた。ちらりと、ロイに支持を仰ぐように目線を流すが、そのロイは、ただ、エドワードを見続けるだけだった。
「アルフォンス」
エドワードが静かに弟を呼んだ。
「な、なに兄さん……」
「もう大丈夫だと思うんだけどさ、一応オマエのカードで占ってくんねえか?」
「な、何を……?」
「何って、オレとお前の呪いってヤツ、どーなったのかとかさ。少なくとも死なねえと思うんだけど」
「あ、そう……そうだね。ちょ、ちょっと待って今すぐ手札に聞くから……」
バタバタとせわしなくアルフォンスがカードを手繰る。
「あー、焦んなくていーって」
エドワードはひらひらと、手を振った。その手をロイがそっと掴む。
「あ……?」
手を持ち上げられるような形になって、エドワードは自身の手とそしてそれを掴むロイを見上げる。
すると、ロイは先ほどラフィーナの光が触れたエドワードの指先に、そっと口づけた。
「な、なななななななにしてんだアンタは―っ!」
真っ赤になり、怒鳴るエドワードをロイはまっすぐに見る。
「……すごいな君は」
感嘆の声に、エドワードは「へ?」と動きを止めた。
ロイはそれ以上言わずに、ただエドワードを見つめるだけだった。
言葉が、出ないのだ。
気持ちが胸にはあふれてはいるが、それを全て伝えるのに言葉では足りない。
だから、言った。
「君を抱きしめても構わないかい?」
「ちょ、ちょっと待て……っ」
もちろん返事など悠長に待つロイではない。エドワードが抵抗をする前にさっさとその身体を腕の中に抱きしめた。
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